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Report No.01

(3) 京急づくし(1998.8.5.)


吉野町〜上大岡〜YRP野比

 ここの親戚の家というのは、実は叔母が一人で住んでいるもので、 その叔母は病院に勤務している。 そのため、それに合わせて朝8時頃に家を出るのが、横浜滞在時の私の慣習になっている。

 今日は、この年に卒業した研究室の先輩と、午後2時に関内駅で待ちあわせて 絶好調の(注:この時は)横浜ベイスターズの試合を観戦することになっている。 それまではかなり時間もあるし、ヒマだし、なによりしばらく京浜急行に乗ってないので うずうずしている。今日は大好きな京浜急行を堪能することにする。

 まずは叔母と一緒に、地下鉄で上大岡まで行く。ここから叔母は洋光台まで バスで向かうが、私は一目散に京急乗り場へと向かう。じつはここまでも、 かなりいつもどおりである。そして、いつもなら上り横浜方面に向かうのが多いのだが、 今回は下り横須賀方面のホームへ・・・。今回の第一の目標は久里浜の一つ先、 「YRP野比」である。

 この駅、ご存知の方も多いとは思うが、「野比」だったのを横須賀リサーチパークへの 連絡駅として改築するに当たり、駅名をアルファベット付きにしてしまったのである。 もちろん、地元の人や京急ファンはあまり良く思ってなく、たびたびインターネット上でも 議論されることである。とりあえず、訪ねてみなければならない。

 上大岡から真っ先に来た「特急」に乗る。これに乗ればそのままYRP野比まで行けるので、 好都合だ。というよりも、これに乗らないとYRP野比まではたどり着けない。京急では、 基本的に「普通」は浦賀か久里浜行き、「急行」が新逗子行き、「特急」が三崎口行き、 「快速特急」が久里浜行きとなっているためだ。最近平日日中などに変化が表れたようだが、 このパターンは昔から変わっていない。

 私が生まれた金沢文庫を過ぎ、山肌を縫うように走り抜け、横須賀市内を縦断する。 京急はそのイメージとは裏腹に、横浜以南は基本的に山で、カーブやトンネルが多い。 YRP野比もそんなトンネルを越えた向こうにあった。放送も「次は、わいあーるぴーのび〜、 わいあーるぴーのび〜」と告げる。

 やった! ひらがなで「わいあーるぴーのび」と書いてある。話には聞いていたが、 実際に見るとほくそ笑んでしまう。これとさっきの放送だけで来た価値があった。

 ところで、まわりを見渡すと「全面禁煙」の文字が。たしかに、他と比べて分煙化が 遅かった京急だが、最近はしっかり喫煙コーナーを設け、「構内は禁煙」にしたのだが、 この駅はなんとどこにも喫煙コーナーがないのである。改札くぐったらおしまいよ、 というわけだ。これにはびっくり。おそらく試験的な措置だろうが、よりによって 末端区間の下手したら20分待たされることもある駅でやらなくても・・・と言う気がする。
YRP野比〜三浦海岸〜汐入〜安針塚

 他には特に変わったことがある駅でもなく、ただ「横須賀リサーチパーク」 はどこにあるの?という疑問だけが残る。(実はバスで行かねばならないのだが) そんな駅を後にする。ここから先は降りたことのない駅、気になる駅をただひたすら訪ねる。

 じつは久里浜から先は単線なので、朝とは言え10分毎であるのが不思議なくらいである。 今は特急が10分毎だが、本来は20分毎なので、一部時間帯は快速特急が三崎口まで 乗り入れてフォローしている。そんな区間を今度は三浦海岸まで行く。この三浦海岸は 三崎口まで開業する前の終着駅で、その名の通り、海水浴客を運ぶために生まれた駅である。 将来は三浦市の中心である三崎まで延ばす予定だったが、現在は京急付属の水族館がある 油壷までの延長が待たれているものの、それもいつのことやらという状況である。

 三浦海岸に着き駅の外に出てみると、浮輪やゴーグルなどの海水浴グッズが売られていた。 一緒に降りた客の中にも海水浴客がいたようだ。実は昨今、電車での海水浴客が激減する一方、 自家用車での海水浴が増え、三浦どころか横須賀市内の道路は他都府県ナンバーの車で、 夏は渋滞がひどいと聞いていた。京急も最近の海水浴客の減少を受けていわゆる「夏ダイヤ」 を廃止している。というわけで、少しは活気があるようで安心したのである。

 さて、一度行ったことのある三崎口に行ってもしょうがないので、ここで引き返すことにし、 次の照準を汐入と決めて、特急に乗った。汐入は横須賀中央の一つ先で、横須賀中央よりは JR横須賀駅すなわち軍港に近く、名前を聞くとぱっとしないが、特急が止まる。 横須賀中央には幼少の頃から何回も行ったことがあるが、汐入には行ったことがない。 さて、いったいどんな駅なのだろうかと、わくわくしてくる。はたして、ホーム自体は さほど大きくないが、駅の外へ出ると、車内からは想像もつかない大きさの駅前であった。 何回も通ったことがあったが、こんなに大きいとは知らなかった。多少大げさかもしれないが、 横須賀中央の狭いイメージからはかけ離れるものであった。

 次は、普通に乗りたくなって、2駅先の安針塚に行く。ここは京急で一番、本線にありながら 支線区のどんな駅よりも、乗降客が少ない最弱の駅である。こういうと聞こえは悪いが、 実際には駅のたたずまいも、まわりの雰囲気も非常によかった。なにより、10分毎に電車が 来ることには変わりない。
安針塚〜屏風浦〜弘明寺〜横浜

 名前に趣のある駅、というともっとローカルなイメージを持つかもしれないが、 この屏風浦にしても、弘明寺にしても、なかなか聞けない駅名である。ちなみに、 前者は(びょうぶがうら)後者は(ぐみょうじ)と読む。この2駅を訪れてみた。 どちらも普通しか止まらない。

 金沢文庫で快速特急の待ち合わせをする。今の私のような利用では 平然と長時間待たされるのが難だが、横浜方面へ行きたがる人がほとんどなので、 それほど問題ではないのだろう。そして、最近利用増加が激しい能見台・京急富岡 を過ぎて、根岸線が近くを通る杉田を越えると屏風浦である。

 地名としては「屏風ヶ浦」と表すのが多いのだが、駅名は「ヶ」が抜けている。 各務原市とJR各務ヶ原の関係と逆である。それはともかくとして、この駅、 降りてみればいい味を出している。近くに4車線の道路があるものの、 駅前にはろくに車も入れないところがいかにも京急らしい。 それでいて、線路は高架で、ホームへは階段を昇るだけでいける駅舎は、縦横二方向に 出入口があり、線路をくぐって来た客も、表側から来た客にも入りやすい構造になっている。

 屏風浦から弘明寺まではたった2駅だが、最近新設された横浜行きの普通以外は 上大岡で必ず待ち合わせがあるため、距離の割にはものすごい時間がかかる。 おそらく、地元でこういった使い方をしている人は困っているに違いない。

 弘明寺は改築したばかりらしく、きれいな橋上駅であった。駅前が狭いのは相変わらずだが、 踏切を挟んで両側に、駅舎への階段が設置してある。名前の他は特に変わったことがないが、この駅と同じ名前の駅が、横浜地下鉄にもある。あちらは鎌倉街道の下にあり、場所が離れているので 間違いを起こしやすいところである。

 地下鉄の方は賑やかだが、こちらはいたって静かなもので、する事もないから 早々にあとにして、横浜へ向かった。
横浜〜京急川崎〜東門前〜京急川崎〜平和島〜品川

 今度はしばらく乗っていない大師線に乗りに行こうと思う。 大師線は京急の発祥の路線であるが、川崎市川崎区内を走るだけで影が薄い路線なので 私も1回しか乗っていなかった。

 快速特急を期待してたが、特急がやってきて、それに乗り込んで京急川崎へ向かった。 川崎で昼食をとり、大師線に乗る。前回もそうだったが、今回もどうもぱっとしない。 なにが違うのかよくわからないのだが、ぱっとしないまま淡々と駅に止まっていくのである。 そしてぱっとしないまま、東門前に着いた。終点にはいったことがあるので、 今回はここで降りる。

 これまた、近くを大きい道路が走るが、駅前は閑散としていて、しかも 駅舎は踏切の手前側にしかなく、昔ながらの構内踏切を抱えていた。 しばらくぶらぶらして、再び京急川崎へと引き返した。

 このまま横浜へ引き返して関内でぶらついていても良かったのだが、 品川まで行ってみることにした。そこでどうせならと、好きな駅名の一つ、 平和島へ行くことにした。平和島は急行と特急が止まるが、この時間は 急行が羽田発着になってしまい、川崎へ来ないので、その代わりに普通に乗ることになる。

 普通は6両であった。私は6両の普通に乗るのは今日が初めてで、4両が当たり前だと 思っていたからどうなるかと思ったが、やはり「梅屋敷では後2両がホームにかかりません」 とのアナウンス。この駅は駅両端に踏切があるため、容易にホームの延長ができないのだ。 将来は空港アクセス充実のために、空港線が第一京浜道路を横切って 箱根駅伝では選手の足止めを食わせることで有名な踏切がある京急蒲田駅共々 高架化されることが決まっているので、それまで6両停車はお預けだろう。

 平和島は昔「学校裏」というちょっと今では地方私鉄でもこんな名前は付けないぞ、 という駅名だった。いまでは競艇場があることで有名である。しかしここも、 近くで第一京浜と環状7号線いわゆる「環七」が交差する割には、駅前は狭い。 

 平和島からは、北総開発鉄道の車両を使った急行で、品川へ向かう。 京急は都営浅草線に乗り入れ、京成、北総と住都公団(住宅・都市整備公団) がその先へ伸びている。ここに全国でも稀な五社相互乗り入れを行っているわけだが、 京急線内からは急行と特急のみの乗り入れで、急行と羽田発の特急は他社の車両、 三崎口発の特急は京急の車両というのが一般的である。この運用が羽田空港延長開業時 にどうなるかが今話題になっている。
品川〜横浜〜関内(横浜スタジアム観戦)関内〜横浜〜吉野町

 品川はJRへの乗り換え客の方が、そのまま降りる客よりも圧倒的に多く、 そのまま周りの流れに乗っているとJR連絡改札口へ引きずり込まれてしまうので注意が必要だ。 品川には特に何しに来たという事もないのだが、京急のターミナルには やはり顔をだしておかねばならない。もちろん、この駅も好きな駅の一つである。 ここは京急もJR連絡改札口を自動化するし、港南口(東口)では大規模な都市開発工事 を行っているし、東海道新幹線の新駅ができるしで、 数年後には様変わりしていることだろう。

 関内に行くのならJRで行くのが常識だろうが、横浜まで京浜急行で行く。 今日は京急以外にできるだけ乗りたくない。 (最初は日ノ出町から関内まで歩いていこうと思ったが、これは時間がないのでやめた。) 本日初の快速特急に乗り、横浜でJR根岸線に乗り換えた。京浜東北線ともにこの線は JRの中では結構好きで、いろいろな関係上、利用することも多い。

 関内ではすでに先輩が来ていた。まだ2時だが、 昨年私が見に行ったときは、外野席は3時から並んでも 座れなかったことを考えて早めに待ち合わせたのだ。 この時は阪神戦で、私と誕生日が同じの(それは余計だが) 佐々木がめでたく194Sのセーブ日本新記録を作って快勝した。 その後、千葉県の五井へ帰る先輩を横浜駅の横須賀線のホームまで見送り、 叔母の家まで帰り着いたのである。短いようだったが、かなり充実した一日だった。

完乗記録


まったく、なし


[01 北海道旅行'98]
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