Railers NETWORK
Report No.01
(9) 札幌〜富良野〜滝川(1998.8.11.)
札幌〜あいの里公園〜札幌〜琴似〜発寒〜手稲〜札幌
ひさびさに夜行列車でぐっすり寝たと思う。目が覚めればもう江別を過ぎていた。とはいえ、札幌到着は朝6時であるから、普段の生活からすれば相当に早い。
今回の北海道旅行の大方の目的を終え、明日は母親の実家がある焼尻島へ渡ることになっている。今日は一日道央でぶらつき、夜に親戚の家がある滝川に着けばいいだけだ。となると、近いのにあまり何度も乗らない富良野線に乗りに行こう。そしてダム建設によって付け替えられた根室線野花南−島の下間も乗っておきたい。それなら北海道フリーきっぷを最大限に活用して、富良野へ直通する全車指定席特急に乗ろう。もちろん今までは周遊券専門だったから乗ったことがない。
さっそくみどりの窓口へ行き、指定を取りに行く。富良野へ行くのは9時8分発の「リゾート田園休暇ふらの1号」があるが、そのあとの10時51分発「ラベンダーエクスプレス」にした。これは一度新千歳空港を往復して、追分を経由して岩見沢でようやく函館線に入る。こういうややこしい経路をとる方がおもしろい。どうせ時間があるのだから。
そうなるとかなり時間があまることになる。大好きな北海道中央バス(以下「中央バス」−地元ではこう表記される)に乗りに行くのもいいが、やはりJRに乗り放題なのだから札幌近辺のJRを乗り回そう。もたもたしていたのでもうすぐ8時だが、それでも十分だろう。そしてどうせなら今年登場した新型通勤車両にも乗りたい。
まず、高架化工事たけなわの札沼線(愛称:学園都市線)に乗った。これもあいの里公園行きという珍しいものだったので、せっかくだから終点まで行くことにする。高架化はかなり進捗していて八軒駅が高架上になったりしていたが、完成するのはまだまだ先のように見える。
複線化は篠路付近まで完成しているが、その先はまだだし、電化は計画すらない。乗客の通勤風景、運転本数は他の線とそう変わるように見えないし、近年の札沼線の発展ぶりはめざましい。あいの里教育大まで複線化、北海道医療大学まで電化とならないものなのだろうか。
あいの里公園から今来た列車で引き返す。来たときはがらがらだったが、帰りは通勤客で6両編成は一杯になった。
今度は途中下車しながら手稲方面へ向かう。逆方向だがかなりの乗車があり、混雑していた。この辺が札沼線との違いなのだろうか。
まずは琴似で下車。ここは南に1キロのところに同名の地下鉄の駅があるが、最近の地下鉄運賃の高騰に、JRの利用客は増えているが、それを反映するかのように大きな駅であった。こんな駅でも「ただいまから○○行きの改札を行います」というアナウンスがひっきりなしにかかっているのには驚いた。
琴似−手稲間は駅がなかったが、中間に発寒という駅ができ、さらに発寒駅とのそれぞれの中間に発寒中央、稲積公園という臨時駅ができた。この臨時駅はJR化とともに普通の駅に格上げされたが、ホームと乗車駅記録発券機があるだけの駅である。それに対し発寒は通常の橋上駅である。発寒で降りてみることにした。特に何かあるわけでもなかったが。
手稲には行ったことがあるが、暇なのとそこから先へ行ったら間に合わなくなるのとで、手稲に足跡を残し、札幌に戻った。結局ここまで新型に出会っても乗ることはなかった。
札幌 1052〜1442 富良野
「ラベンダーエクスプレス」はJR北海道に数台ある展望リゾート気動車「クリスタルエクスプレス」を使用した列車であった。そして予期していなかったが、私の席は先頭の展望車であった。しかもがらあきで一番前の席もあいている。車掌がもし南千歳を過ぎても客が来なかったらどうぞと私に告げる。フリーきっぷを所有してこんな遠回りの列車で札幌から富良野まで行こうとしているから、私がそういう客だと思われてもそれは仕方のないことか。
数人の客を乗せて新千歳空港へ向かった。私の席は一番前ではなくても、一応前が見える。普段乗り慣れているところでも、先頭車から見る景色はまるで違う。しばらく展望を楽しんだ。
通過扱いになっている南千歳に一旦停車し、地下線で新千歳空港へ入る。ここからがこの列車の本番であると思われるが、乗客はそれほど増えなかった。空港から空知方面へ直行する貴重な列車だからもう少し利用があってもよさそうだが、PR不足なのかも知れない。
一旦進行方向が変わり、後ろ向きになって南千歳へ戻る。ここからまた前向きに戻って、石勝線で追分へ、そこから室蘭本線で岩見沢へ向かう。室蘭本線のこの区間に特急が走るのはこれしかない。
展望席は相変わらずあいていたので、遠慮なく座った。岩見沢まで、それほど変哲のある景色を堪能できるわけじゃないし、すれ違う列車も少ないが、普段できないことはそれなりに楽しめるもので、天気が良かったのと相まって十分楽しませてもらった。
岩見沢に到着する。そういえば、ここも室蘭本線から函館本線に合流する部分が付け替えられているから、初乗りになる。実に穴を食いつぶす列車だ。そして、岩見沢駅の手前に新たにバスターミナルが出来ているのが見えた。中央バスファンとしては、これはだまっておけない。後で訪ねることにしよう。
私は岩見沢で一旦展望席から身を引いたが、岩見沢からカメラをぶら下げた男が展望席に座り込んだ。これで私は自分の席に落ちつくこととなったが、その男は明らかに私と同類、いや、それ以上で、展望席からすれ違う列車の写真を撮ったりしている。
並行する高速バスに対抗しているのか、各座席にはイヤホンが付いており、私は音楽を聴きながら過ごすことにした。滝川までなじみ深いひたすら直線の田園風景を突き進み、滝川からは根室本線に入る。根室本線とは名ばかりで、釧路までしか直通列車は走っておらず、しかも特急は石勝線を経由する。ほとんど赤平・芦別・富良野へ行くための路線で、この臨時特急もこまめに停車してゆく。ただ、この列車は観光色が強いため、停車駅毎に観光案内が入る。
芦別を過ぎ、あとは終点の富良野だけだが、途中に先程も述べた付け替え新線がある。詳しく述べると、これは石狩川の分流、空知川の上流に滝里ダムというのを建設する際、ダムの底に沈んでしまう野花南−島の下間をダム脇の山を貫く滝里トンネルでかわすものであり、これによって途中にあった滝里駅が消滅している。(ちなみにこれは観光案内でも流れた。ご丁寧なことである。)したがって新線と言ってもトンネルがほとんどだから、面白味はないに等しい。それでも乗っておきたいというのが乗りつぶし派の心情であるが。
ところで、この列車はやや遅れている。富良野からは旭川へ向かう富良野線の列車に乗る予定だが、この列車が到着してたった3分後と33分後に出る。33分後なら一本逃しても良いが、これは「富良野・美瑛ノロッコ号」という列車で、風景を堪能するべくゆっくり走る。要するに「遅い」のが売りの臨時列車で、旭川に着くときには2時間の差が出る。この際だから乗ってみてもいいかなと思案していると車掌が接続予定を訊きにまわってきた。こんな予定などどうでも良い私なんかのために待ってもらっても申し訳ないので、別に後の列車でも良いと告げたが、私以外にも先発の列車に乗りたい人がいたらしく、富良野では4分遅れで着いたものの旭川行きは待っていてくれた。せっかくだからこれに乗ることにする。今更富良野線を特別ゆっくり行こうとも思わないし。
富良野 1445〜1554 旭川 1608〜1717 岩見沢 1744〜1811 滝川〜あかね団地バス停
富良野線は2分遅れて発車した。車内はあいかわらず盛況である。私が富良野線に乗るときはいつも夏ということもあるのだろうが、混雑している。もっともこういう列車では座っているより立っている方が景色は見やすい。
上富良野まではひたすら田園風景で、そこからはいきなり低山になる。低山といっても白樺が生えていたりするから内地でいえば小海線にも似た風景だが(注:私は小海線に乗ったことがない)、これを越えると美瑛である。一旦降りて石造りの駅舎でも眺めてみようかとも思ったが、どうも岩見沢の新バスターミナルに今の内に行っておきたいというのが頭の中にあって、ふらつく気がしない。
美瑛からはますます混んできたが、下車する人も多かったので座ることが出来た。ここからは完全な旭川近郊区間で、本数も倍増する。富良野は旭川と同じ上川支庁だが、あまり旭川に支配されていない。(ちなみに、石勝線の途中駅・占冠(しむかっぷ)まで上川支庁である。意外だが)近年の沿線の宅地化はめざましく、西御料と神楽岡の間には緑が丘という東京近郊の方が似合いそうな駅まで出来た。
遅れは完全に取り戻され、旭川には定時に着いた。ここから特急「オホーツク夏休み号」という臨時特急で岩見沢まで行く。来たのは横に「スーパーとかち」のロゴを持つ、それ用から二階建て車両を除いたのではないかと思われる車両であった。この際どんな列車でもいいが、網走からこれならちょっと・・・と思わせるくたびれた車両だ。今は新型がどんどん出来ているのでちょっと古いとすぐ見劣りがしてしまう。
岩見沢のバスターミナルは、中央バスとJRバスの合同であった。以前は中央バスが駅から南にちょっと行ったところに独自のターミナルをもっていたのだが、駅から歩かねばならないのが難点であった。地方ならそれでも街の中心であれば良かったのだが、岩見沢はもはや札幌近郊で、JRで札幌へ行く人が多い。それにしても、JRバスと共通になったのは特筆すべきで、滝川は同様の中央バスターミナル駅前移設を数年前に行っているが、JRバスはそのままである。
岩見沢からは今度は正真正銘の「オホーツク」で滝川へ。駅前の中央バスターミナルから、親戚の家まで向かった。実は滝川市ではなく砂川市なのだが、特急の停車が少ない砂川より滝川の方が便利だし、もともと滝川から引っ越してきたというのがあるし、なにより滝川の方が近いので、私はここを未だに「滝川」だと思っているのだ。
さあ、明日はいよいよ焼尻島である。
完乗記録
しつこいようだが、ない。
しいていうなら室蘭本線志文−岩見沢間、根室本線野花南−島の下間(笑)
[01 北海道旅行'98]
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(6) 8.8. 札幌〜釧路〜札幌
(1) 8.3. 金沢〜大垣
(7) 8.9. 札幌〜新千歳空港〜滝川
(2) 8.4. 東京〜山梨・静岡方面〜横浜
(8) 8.10. 滝川〜稚内
(3) 8.5. 京急づくし
(9) 8.11. 札幌〜富良野・旭川〜滝川
(4) 8.6. 横浜〜茨城・千葉方面〜上野
(10) 8.12. 滝川〜焼尻
(5) 8.7. 一ノ関〜青森
(11) 北海道旅行・その後