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05 関西帰省'99正月
1998.12.30,1999.1.4.
大阪港トランスポートシステム、
大阪地下鉄長堀鶴見緑地線、大阪モノレール、
「阪神山陽直通特急」、神鉄公園都市線
毎年、正月とゴールデンウィークは実家に帰る。普通はこれに盆休みが入ったり、ゴールデンウィークは実家ではなく旅行に出掛けたりするのかも知れないが、盆休みは実家の連中が実家(=北海道)に帰ってしまうので、毎年内地(=本州)の親戚は正月とゴールデンウィークに我が実家に集まるのだ。今回の正月関西帰省旅行は、年末は大学院博士後期課程の受験書類の作成、年始は受験自体に追われるため期間が短いので、動く日として行き帰りの日に的を絞った。
12月30日(水)
金沢 806−1038 大阪・西梅田〜住之江公園〜コスモスクエア
すっかりお馴染みの朝の「サンダーバード」(略して「朝バード?」・・(笑))で出かけることにし、その日のうちに最近新規開業した(といっても私が関西に御無沙汰していただけだが)路線に乗りに行くことにした。
「朝バード」は普段から比較的混雑していても何だかんだ言って座れるのが特徴だが、こんな時期なので指定席を取ってみたら窓側であった。朝に指定を取って窓側を取れるのだから「朝バード」も大したことはないなと思うが、それほど世の中が不況で指定も取れないということか?
大阪に到着すると、さっそく大阪港トランスポートシステムを目指し、地下鉄四ツ橋線の西梅田駅に向かった。地下鉄四ツ橋線の終点が住之江公園で、ここから新交通システム・ニュートラム南港ポートタウン線に乗ると、これまでの終点、中ふ頭からコスモスクエアというところまで延長されている。さらにここにはこれまでの地下鉄中央線の終点、大阪港から路線が延びてきており、中ふ頭−大阪港間が新規開業路線だ。中途半端な区間が大阪市とは別会社になっているため、運賃体系はかなり分かりにくいことになっている。
住之江公園のニュートラムのりばに上がると、歓声と妙な爆音が聞こえてきた。おそらく住之江競艇だろうが、ホームからは壁に阻まれて見えないようになっている。この線には以前に中ふ頭まで乗ったことがあるが、この時は気が付かなかったのも、見えないからだろう。
南港と呼ばれる埋立地を行く。ここは住之江区に属し、途中には四国・九州へのフェリー乗り場がある。ここを過ぎて南港大橋を渡ると「ポートタウン」に入る。ここは地下鉄中央線の朝潮橋から高速湾岸線の港大橋を経由するバスが出ており、私も以前はこれに乗って帰った。しかし、今は中央線とニュートラム自体がつながったため、多少高くてもこちらの方が便利。以前は降りる一方だったこの線も、次第に乗る人が増えてきた。
新線区間に入り、周りの建物があからさまに新しくなってくる。代わり映えはするが、どこか東京の臨海副都心にも似た風景で、今どきの臨海地区はどこも一緒だ。
地下に入り、コスモスクエアに到着した。ニュートラムは地下2階、中央線は地下3階で、みんな迷わず中央線乗り場へ向かう。私はここで一旦下車し、駅の外に出てみた。丁度関西空港行きのバスが待ち受けていたが、あとはタクシーとその運転士しかいなかった。海がすぐそばで、眺めはなかなか良い。
コスモスクエア〜森ノ宮〜門真南・門真市
中央線はラインカラーが緑なので、緑色の大阪市営車両が走るが、その他乗り入れ先の近鉄東大阪線のオレンジ色の車両、大阪港トランスポートシステムの青色の車両が走り、複雑極まりない。大阪市自体は、堺筋線の色を乗り入れ先の阪急に合わせて茶色(微妙に異なるが)にしたりしているのに、こちらはなぜ合わせられないのかと思う。どちらも他線に出向くことのない車両である。
以前の終着駅、大阪港は地上駅である。しばらく地下トンネルを進むとぱっと明るくなり、あっという間に未乗区間は終わってしまった。ここから千日前線との乗換駅、阿波座の手前まで地上を走る。前述の朝潮橋からは阪神高速が併走する。
次の目的は、長堀鶴見緑地線、鶴見緑地−門真南間である。長ったらしい路線名だが、90年に「花の万博」輸送対策として京橋−鶴見緑地間が開通したときが「鶴見緑地線」だったためで、その後心斎橋まで開通したときに、大阪市営の前例どおりに地上を通る道路の名前を取ってこの名前になったのである。今となっては鶴見緑地も中間駅になってしまったわけで、いっそのこと、「長堀線」でいいのではと思うが。
長堀鶴見緑地線はリニアモーターを使用した、やや小振りな車両が走る。以前は花の万博開催時、心斎橋から京橋まで、次いで心斎橋から大正まで乗ったので、今回は4回目の乗車となる。発乗車時は発車時のメロディも新鮮に聞こえたが、今はこれといった新鮮味もない。
終点の門真南は、近畿自動車道がすぐそばを走るだけの平凡な駅であった。ここから近畿道沿いに京阪の門真市まで歩いた。そこから出ている大阪モノレールに乗るためであった。
門真市〜万博記念公園(阪大病院前往復)〜蛍池〜梅田
次の目的は大阪高速鉄道の新規開業路線、万博記念公園−阪大病院前間である。前回、関西に帰省したときに大阪空港から門真市まで乗ったばかりで、開業するならもう少しまとめてしてもらえないかと思うところだ。
門真市−大阪空港間の列車は12分毎なのに対して、万博記念公園−阪大病院前間の列車は24分毎であった。つまり接続は前者の2本に1本しかないわけで、乗客が少ないのはわかるが、不便だ。あまりに折り返す列車が遅いので、阪大病院前からはJR茨木などへバスが出ており、これに乗ろうかとも思ったくらいである。
ところで、ここは大阪モノレールという名称があるが、それは前者の区間に対するもので、後者は彩都(国際文化公園都市)線というのだそうだ。しかし、駅などの案内にそんなことはどこにも書いてなく、形だけのもののようだ。すべて「大阪モノレール」でコトが済む。
予定どおりに万博記念公園へ引き返して、阪急の螢池(ほたるがいけ)から梅田に向かった。これは単に、久々に阪急宝塚線の普通に乗ろうと思っただけで、三国駅の付け替え工事などを眺めた。
梅田〜姫路〜尼崎〜西宮名塩
乗り潰しはこれくらいにして、阪神梅田−山陽姫路間を走っている直通特急に初乗車しようと思う。といっても姫路まで行ったら遅くなるから明石辺りで引き返そうかなどと考えていたのだが、考えてみたら前回山陽電車に乗ったときは、飾磨から明石までぐっすり眠ってしまったので、やはり姫路まで乗り通そうと思う。
直通特急は阪神のロングシートが来るか、山陽の転換クロスシートが来るか分からないのだが、都合よくクロスシートであった。もう夕方なので阪神線内を利用する客からすれば迷惑極まりないだろうが、JRへの対抗を考えるなら全部クロスシートにしてもいいのではないかと思うくらいである。
阪神線内は甲子園、西宮、芦屋、御影、三宮に停車する。これは従来からの特急停車駅と同じだが、代わりに阪神線内特急が停車駅に魚崎を加えた。これは直通特急運転開始に伴い、12分サイクルから10分サイクルに変更するのを機とした日中快速急行の廃止によるものであるが、魚崎に停車する優等列車は4本/時に減ってしまい、時刻もまばらで、利用はしにくい。
高架化工事が真っ盛りの西宮を過ぎた辺りで眠くなってきた。気づけば地下駅の元町で、ここからはしっかり起きて窓を眺める。
震災で甚大な被害を受けた神戸高速鉄道は、駅名標を新しいものにしていた。元町から高速神戸、新開地、高速長田、板宿と止まっていく。姫路まで直通してJRの新快速に対抗するにしてはちょっと止まりすぎだが、神戸からの足としては便利である。
夕日がまぶしい瀬戸内海を眺めながら、須磨、垂水と止まっていき、明石でJRからの大量の乗り換え客を受ける。ここからJRと離れたところを走るためで、高砂付近の客は明石でJRに乗り換えるのが一般的になっている。船橋のJRと京成みたいな関係だ。
車両基地がある東二見では普通を追い抜くため、大量の下車がある。それにしても明石を過ぎてから随分とスピード感が増した。山陽電車は中小私鉄の中では都市間輸送に優れており、スピード、特急、普通それぞれ15分毎という高頻度運転、どちらをとっても他の地方私鉄の追随を許すところではない。6両の車内は次第にすいてきたが、高砂、大塩と順調に客を降ろしていく。姫路からの客を奪うことだけを重視する議論も多いが、まずは沿線住民を離さない輸送施策がなされるべきであり、明石でJRに客をとられないということよりも、明石以西の乗客を増やす方向で(増発など)考えられないであろうか。
飾磨でこれまた衰退激しい網干線と接続して、終着姫路に到着。JR姫路駅からはそう遠くない距離で、帰りはJRにする。こちらは15分毎に大阪方面へ転換クロスシート車が走っており、大阪までは直通特急より30分早く着く。いくら金額が200円程度高くても、それに見あうほどのサービスがJRにはある。
尼崎で降り、福知山線に乗り換えて実家へ戻った。
1月4日(月)
岡場〜横山〜ウッディタウン中央〜新三田〜大阪〜金沢
帰りは時間がないので、実家近くに残る、神戸電鉄公園都市線フラワータウン−ウッディタウン中央間だけに絞る。といっても開通は随分前の話で、近いからいつでも行けるからと思うといつまで経っても行かない典型例であった。
横浜の叔母と新神戸まで送りに行くという母と、神鉄の岡場で別れると、三田行きに乗車して横山でウッディタウン中央行きに乗り換えた。以前フラワータウンまで開通したときも同じパターンであったから張り合いが無い。しかも沿線風景はわかりきっている。
車で買い物に来たことさえあるフラワータウンを過ぎて、南ウッディタウンに止まると、終点のウッディタウン中央である。この二つの駅は疑問に思うところがあって、なぜ片方が「○○中央」なら片方は「○○南」にしないのか? 駅名は一貫性があったほうが分かりやすい。神戸市営は「西神中央」に対して「西神南」としている。
フラワータウンが公園都市線開通前は三田からのバスに頼っていたのに対して、ウッディタウンは新三田からのバスに頼っていた。では現状ではどうかというと、きちんと駅前から新三田行きのバスが控えており、これに乗ることにした。
さすがに月曜日の真っ昼間で、バスに乗る人はわずかだったが、新三田駅前に集まる人は多かった。我が西宮名塩もバスより車で送り迎えする人が多いから、どこも事情は似たようなものである。
ここから福知山線を逆走して谷川から未乗の加古川線経由で大阪へ向かおうかとも思ったが、遅くなり過ぎるので断念した。快速大阪行きに乗車し、大阪からサンダーバードで金沢へ帰った。これから試験に備えなければならない。試験が終われば修士論文を書かねばならない。しばらく忙しい日が続くのである。
完乗記録
大阪港トランスポートシステム 中ふ頭−大阪港間 (制覇)
大阪市交通局 長堀鶴見緑地線 鶴見緑地−門真南間 (制覇)
大阪高速鉄道 彩都線 万博記念公園−阪大病院前 (制覇)
神戸電鉄 公園都市線 フラワータウン−ウッディタウン中央間 (制覇)