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Report No.23

第一章 「新庄」新幹線と快速「最上川」


2000.8.10.-12. 金沢−大宮−新庄−酒田−青森−札幌
相変わらずの気まぐれスタート・・・そして

 事の発端は先日のTGSさん迎撃きたぐにオフにある。

 TGSさんが485系の広場に、甲子園に応援に行くので「きたぐに」に乗るという書き込みをし、それを受けてぴろち師匠が金沢で迎撃をしようと電話をくれた。私は当日ヒマだったので喜んでお受けし、小松まで往復できますよと付け加えた。かつての悪夢、生涯初寝過ごし・小松から無賃送還・・・つまり「きたぐに」は小松−福井間ですれ違うのを利用して折り返せることを伝えたのだ。

 それならば2台のクルマで小松まで行って1台を置いて戻って・・など考えたが、結局小松往復に落ち着いた。だが、今度はかつえいさんが福井で迎撃予定ということを知らされ、それなら私は福井へ行ってかつえいさんにも会ってこようかなということになった。つまり、この話は小松でぴろち師匠と別れて、福井に着くまでのTGSさんとのやりとり・・・

「オレ、11日に青森に行くんだよ」
「あれ?私もその頃北海道に向かうつもりなんですよ?」

そして10日の朝、彼に電話した。

「13時にクルマで出れば青森に18時頃着くから、盛アオたちと会って青森で飲むか!」
「じゃあ、朝一の北越に乗っていなほで12時48分に酒田に着きますよ」

 かくして、酒田集合の約束を取り付けたのはいいが、はっきりいって、ただ「北越」と「いなほ」で日本海を北上するのはつまらない。何か変化を付け加えられないものかと思案した結果、今夜の「能登」で出発して山形新幹線で新庄へ出て、陸羽西線で酒田に行けば、むしろ早く着くじゃないかと気づいた。もちろん「きたぐに」を使えば酒田に早く着くのは明白だが、まず「きたぐに」で向かうのは去年もやっているし、何より「能登」ならタクシーで駅に行かなくても済むというのが最大の理由であった。

 しかし迷う。おカネが余分にかかる。5000円くらい余分にかかるが、朝の出発だとタクシーに乗らねばならないから実質3000円くらいだが、それでも迷う。そこでこれを今日の横浜×巨人戦に託すことにした。横浜が勝てば今日の「能登」、負ければ朝の「北越」。「能登」に乗るためには最大に延長されたとして、放送終了後3分後のバスに乗らねばならないが、まさに試合は乱打線により長引いて放送終了時点で12対9の勝ちムードだ。すぐさま家を飛び出して駅に向かうバスに飛び乗った。

 今回購入の切符もややこしい。大宮まで行き、奥羽・陸西・羽越・奥羽経由の金沢から札幌市内行きだ。早めに駅に行かないと発行に時間がかかる恐れがあったが、この切符を金沢駅の駅員は5分で発行した。金沢駅はなかなか強者がそろっている。

 早く切符を入手できたので優雅にタバコを吸っていると、遠方にどうもウチの研究室の教授らしき人間がコンビニに入っていく。「まさか・・・」と思い、自分もビールを買いたいのでコンビニに近づいていくと、代わりに見たことあるようなのが突っ立って誰かとしゃべっている。私的リンク集からリンクを貼っている研究室の後輩だった。彼は東京で行われる某イベントのために同じ「能登」に乗るという。ということは今夜の自由席は混むに違いない。指定席は空いているようだったから、慌てておさえに行った。ちなみに、その後コンビニから出てきた教授とも出会った。


金沢 2212−(能登)−539 大宮

 駅では「日本海2号」が20分遅れなどと報じていた。おそらく「能登」も遅れるに違いない。やはり、「能登」は定時に入ってきたが、3分遅れて金沢を出発した。

 指定席は案の定ガラガラであった。・・・というよりは、この日は夏季臨時で5号車が自由席から指定席に振り替えられており、実際、私が充当されたのはここだったが、これは喫煙車で、禁煙車はというと大混雑だった。やはり昨今の禁煙車需要は高まっているようで、なぜ振り替えを禁煙車にしなかったのかと思う。私は困っていたであろうが。

 後ろに座った二人はさっそくマニアックな話を始めている。明らかに某イベントに行く人間と分かる。昨年も「ムーンライトながら」ジャック事件などで何かと問題を起こしたイベントだが、今年も何かあるのだろうか?そして高岡手前でもう一人仲間が乗車していることが発覚したらしく、加わって3人で盛り上がり始める。

 富山を過ぎて乗り降りも落ち着いてきたが、この5号車、進行方向右側ばかり14人座っている。14人しかいないのも問題だが、なぜこのような発券の仕方をしているのだろう?思わず近鉄特急を思い出してしまった。

 駅で買ったビールを二本消費してもなかなか寝付けず、長岡折り返しの頃にようやく眠りについた。3時過ぎに目が覚め、現在地の確認をしようとするが後ろ向きなのでままならない。右側はどう見てもガラガラだし、移動して1ボックス占拠する。最初からこうすればよかった。だから指定席はやりづらい。

 指定席だから高崎からはそんなに乗ってこないだろうと目論見をつけるが、意外に乗車してくる。もっとも、それも左側ばかりがふさがっていくが・・・・。完全に目を覚まし、大宮の到着を待った。


大宮 658−(つばさ111号)−955 新庄

 次は山形新幹線で新庄へ向かう。もう「つばさ」自体はすっかりおなじみで、4回目の乗車となる。前回は去年の10月の連休で、山形−新庄間は代行バス輸送を行っており、わざわざ天童までだが代行バスに乗ってみた。今回は新たに標準軌として開業した区間に新幹線で乗る。

 「つばさ」といえば、福島まで「やまびこ」を併結するのが普通だが、次の「つばさ」は「やまびこ」を併結せずに、東京からたった7両で北を目指す。代わりの「やまびこ」は各駅停車の仙台行きで、20分早く発車して途中でこの「つばさ」に追い抜かれる。従って福島にはこの列車が早く着く。

 そのせいだかどうだが分からないが、やはり混んでいた。すでに立ち客があり、大宮からの乗客は一人も座れない。予期していたことなので別にどうということもなく、前のほうへ詰める。相変わらずドア付近にかたまっているが、以前の大声で詰めてくれと大叫び事件(レポート4)ほどではなく、声を掛ければ詰める人は詰めるし、動きたくない人はどいてくれる。やはり言っちゃ悪いが西のほうとはマナーが違う。これだけはどうしようもないらしい。

 この列車は福島までは止まらず、以後はこまめに停車していく「区間快速」タイプだ。少なくとも福島までは座れないし、おそらく米沢か赤湯まではムリだろうから覚悟を決めて、立ちっぱなしで新聞を読みながらコーヒー缶を空けてタバコを吸う。

 案の定、福島ではむしろ乗ってくる人のほうが多いくらいで、超満員のまま峠を越える。「能登」では3時間くらいしか寝てないので非常に眠い。そろそろ一眠りしたい頃だなと思うと、米沢で席が空いた。中に詰めればこういう特典があるものだ。そしてさっそく座るが、こうなるとなぜか目がさえて眠れそうにない。勝手なものだ。

 米沢のほか、赤湯でもけっこうな降客があり、山形に着いた。ここでさすがに大量に降りていき、2席に1人の割合程度になる。それでもデッキに立っている恥ずかしがり屋さん(?)がいるが・・・

 ここから新規開業区間。一度まったく同様に山形新幹線から新庄を目指し、陸羽西線に乗ったことがあるが、あのときは山形から701系電車の2両で新庄の小学生が大量に乗っていたため、立ちっ放しで窓を眺めた区間だ。だから注目すべきは新しくなった駅や配線などになる。さっそく山形駅はもとの新幹線用櫛形ホームの一線を新庄方面へ直通できるようにしていることを確認。

 特にさくらんぼ東根駅はそれまでの蟹沢駅をつぶして新設した上で、東根に代わって市の表玄関となるべく新幹線が停車するようになった駅だ。そうなると、元の東根駅は一体どうなってしまうのかとの疑問が浮かぶが、果たして東根駅もずいぶんまわりに何もない駅で、さくらんぼ東根をもって駐車場を整備せしめたという理由がなんとなくわかってきた。

 後は楯岡から市名に改称された村山を過ぎると、すでに知っている景色があるだけのようなものなので眠いからさっと寝る。短時間でも効果的で、気持ちよく新庄駅のホームに滑り込んだ。


おまけショット

大宮駅の自動券売機で購入した切符
直通列車に乗るのに2枚の切符が出てくる・・・

新庄 1034−(最上川1号)−1122 酒田

 噂には聞いていたが、新庄駅はすっかり様変わりしていた。外装は鉄道雑誌で見たことがあったが、列車を降りて見ると山形方向からと陸羽西線・奥羽線湯沢方向からは行き止まりになっており、一番東側に湯沢方面と陸羽東線に行けるホームが一線あるだけの両櫛形で、どこのホームへもそのままで行ける横須賀駅のような階段のない駅だ。

 ここで写真を撮るが、やけに400系やE3系をバックに記念撮影している人が多い。開業してからずいぶん経つが、まだまだ新物だ。


 改札を出ると、二階まで吹き抜ける巨大空間が広がっていた。最近はこういうタイプの駅が多い。

 新庄駅外観。ガラス張りの駅舎がまぶしい。

 私が乗ってきたのは今までのタイプ、400系であったが、隣には新鋭E3系が止まっていた。これは秋田新幹線「こまち」と同じものであるが、塗色は「つばさ」専用となっている。また、従来の400系も一部で塗色変更が行われている。

 側面には大きなロゴマークが。最近の定番ともいえる。

 次に乗るキハ110系による陸羽西線快速「最上川」。今回の新庄開業に伴って陸羽東線と共に気動車が新調され、前者に奥の細道最上川ライン、後者に奥の細道ゆけむりラインと名をつけ、黄色または赤色を施してあるのが特徴である。

 というわけで、陸羽西線用には写真のような塗装が施されている。

 車内は思っていたほど混んでいなかったが、クロスシートの前向きはすべてふさがっていたので、一番前の前面展望・・・通称かぶりつきロングシートに腰を下ろした。しかし一両目と二両目でどうも内装が違う。よく見ると、一両目は通常のキハ110系で二両目が転換クロスシートの陸羽西線用車両だった。今日は混雑するので通常は単行のものを増結しているのであった。道理で混雑がひどくないわけだ。

 ところが、この列車は次の山形新幹線からも接続するようだ。この新幹線は東京を出ると福島と山形にしか止まらない速達タイプだ。酒田への時間短縮列車にもなっているため、やはり発車間際になって大量に乗ってきた。かぶりつきも立っている人で占拠されてしまう。


 しかし発車して次の駅、古口でそのほとんどが下車。やはり夏休み。帰省だけでなく最上川舟下りの観光に来ている人も多かったようだ。

 古口で席が空いたので、前を向いて立っている人に「空きましたよ」と声をかけたが、軽くうつむいてまた前を向いてしまった。なるほど、かぶりつきだ。なるべくなら私も前を見たいので座ってほしかったが、一度乗った路線だしどのみち気合いが入らないのでこのレポートの走り書きを書いていた。

 それにしても速い。具体的なスピードは、ところどころに70とか見えるからそれほどでもないのかもしれないが、以前乗ったときよりははるかに速く感じる。新型気動車の威力は絶大だ。

この列車は新庄を出ると、古口と余目しか止まらない。東北地方の快速にしては珍しく高速だ。やがて余目に到着し、また大量に下車。おそらく鶴岡に向かうのだろうが、酒田があるばかりに直通列車の設定がない鶴岡はかわいそうだ。ところで、再び日本海側に舞い戻って天気が怪しくなってきた。ここのところは日本海側も猛暑が続いていたが、今日は典型的な表裏の関係になっているようだ。

 酒田に着いた。予定より早くなることは伝えており、それでもこの時間に迎えに来てくれるということだったが、駅前に迎えの姿はなく、ほどなく電話がかかってきてもうすぐ行くからということで、しばらく待つ。ほどなくやってきたが、一緒に豪雨もやってきた。そういえば今回、慌てて飛び出したので折り畳み傘を忘れてきた。これからクルマで移動するので今日は困ることはないかもしれないが、道中が心配である。


 酒田で昼食をとり、TGSさんのクルマで青森へ向かう。青森では盛アオ氏、てつたろう氏、KAZU氏が集合し、「いつもの場所」で懇親会となった。そしていつもの「はまなす」に乗車して札幌へ向かうのである。「はまなす」は懇親会前に指定席をとろうすると満席であったが、なんとか座ることができた。接続の「白鳥」と「はつかり」が到着する前なら何とかなるものだ。

 札幌では時間が余った。当日12日に母親が伊丹から飛行機に乗って千歳まで来て、13時の羽幌行き高速バスに一緒に乗ることになっているためで、せっかくだからと新千歳空港まで迎えに行くことになっている。それではと、札幌駅でひたすらやってくる電車をデジカメで撮影していた。この写真は、道央地区交通ひろばの特集として掲載中である。

道央地区【特集】JR札幌駅で見られる列車


[23 北海道往復2000]
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第三章 京急2000形セミファイナルラン
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