|
47 半蔵門線〜伊勢崎線 2003.3.21. 営団半蔵門線,東武伊勢崎線 |
2003年3月19日 営団半蔵門線水天宮前−押上間および東武伊勢崎線曳舟−押上間(注)が開業し,東急田園都市線中央林間から東武日光線南栗橋まで相互直通運転が開始された.
(注:押上駅は業平橋の構内扱いのため,今回の開業は伊勢崎線の線路増設扱い)
今回はこの半蔵門線直通(通称:半直)に乗車してきた.
明けて21日.私のレポートでもしばしば登場している日本化学会春季年会が18日から開催されており,21日は祝日ながらその最終日である.しかも,私の卒業後に同じ研究を担当している後輩の発表がある.というより,その後輩が昨晩我が家に泊まりに来ていた関係で20日は「飲み」になってしまったわけであるが,ともかくなぜか二年連続で会場になった早稲田大学に発表を見に行った.
発表後は先生方も含めて総勢8人(OBは私だけであった)で大手町まで東西線で出て,東京駅で食事を取って解散した.この時点で15時すぎ.この帰路を利用しない手はない.というわけで,全く時刻表を参照せず,行き当たりばったりで乗ってみることになる.
多少遠いが,東京駅八重洲口から半蔵門線大手町駅まで歩いた.後で地図を見たら八重洲口からなら三越前の方が近いようであったが,大手町から東武伊勢崎線といえば千代田線で北千住へ向かうのがこれまでの王道.東京駅からなら秋葉原から日比谷線直通(略称:日比直)だろうし,これらと比較する意味でも大手町で良かろう.
概ね,清澄白河行き→押上行き→区間準急という順序であるようなので,清澄白河行きが来れば新規開業駅を無駄なく2駅見られるなと思っていると,半蔵門線ホームを降りてやってきたのは清澄白河行きであった.車両は営団8000系(トップの画像)で,まったく新鮮味がないのが残念だったが,今日は朝一から発表を聞きに行っていたので疲れているから乗ってしまうことにする.
これまでは大手町を出ると三越前,水天宮前しかないからすいていたが,さすがに今日は新線見物客が多くそれなりに乗車していた.大江戸線の時もそうだったが,最近の東京での新線開業は鉄道ファンのみならず,一般の見物客が多いと感じる.
水天宮前からはいよいよ新線区間だが,地下だから先頭でかぶりつきでもしない限り新線を堪能するのは困難であろうが,これまでの半蔵門線区間をかぶりつきしたことがあるわけでもないから普通に着席していたが,清澄白河までは左にカーブした後に右にまたカーブするという特徴的な線形を描いていることが地図から分かっていたので,揺られる度に「ああ,ここがそうか」と実感することはできた.
清澄白河に到着.ここは大江戸線が先に開業し,後から営団が開業した南北線の麻布十番と同じような関係にある.そして麻布(仮称)が大江戸線に合わせて麻布十番になったように,清澄(仮称)も清澄白河になった.
駅名標がある壁側には何やら模様が描かれているが,私には意味がよく分からなかった.隣の駅名標には別の模様が描かれていたが,それもよく分からなかった.おそらく清澄庭園に関連した何かだとは思うのだが.
次の駅,住吉は都営新宿線の駅があるところで,新宿線は東西に延びる路線だから同じく東西を結んでいた半蔵門線はここで大きく左にカーブを描いて北へ向かうようになる.そのせいか,この区間はさっきの水天宮前−清澄白河以上に時間がかかったように感じる.(実際にはどちらも3分しかかかっていないらしい)
その次,錦糸町はJR総武線との接続駅.半蔵門線の終点である押上は都営浅草線と京成の接続点である.つまり,今回の開業区間はすべての駅が乗換駅という珍しい事になっている.というのも,押上方面から半蔵門線を経由して大手町方面に向かうのは遠回りであり,伊勢崎線との直通が決まったのも日比谷線・千代田線の混雑緩和が叫ばれたからであって,少しでも乗客が誘致できるように途中駅を増やすよりもスピードが優先された結果なのである.
押上に到着.ここは誰が見ても「祭」である.今でこそ都営・営団・京成・東武という4つの電車が入り乱れる拠点駅になったが,地上に上がってちょっと散策すれば下町情緒あふれる風景に出会える町でもある.
押上駅の案内表示.いよいよ東武方面の電車がやってくるが,「区間準急」の表示は東武指定の黄緑色ではなかった.(分かりにくいかも知れないが,紫っぽい色をしている)
そしてこの案内表示,なんと電車接近時に「東武の車両です」と出てくる.果たして一般の人にとって必要な情報であるかは疑問だが,車種はともかくどの会社の車両かは固定されているから案内を出すこと自体は容易であろう.
半直で東武の車両といえば,30000系である.ようやく相互直通を実感することができた.
しかしこの電車,押上駅に入ってきて車掌が入れ替わってもなかなか発車しない.時計をよく見るとまだ51分だ.上の画像から分かるようにこの電車の発車時刻は53分で,これが噂の時間調整か.どの列車も2分ほど取っているので車掌や運転士交替のためであると思われるが,他の相互直通に比べて随分長く,煩わしい.
曳舟に到着.今までは旧型の駅名標であったが,この機に新しくなったようだ.
ところで,ここでは5分も時間調整をする.実は半蔵門線内の区間準急のダイヤがきれいな20分毎ではないというのは前述したが,東武線内では20分毎なのである.この時間調整を曳舟駅で行う.
東急田園都市線が15分毎×3,営団半蔵門線が5分毎,東武伊勢崎線区準が20分毎なので,普通に考えれば待ち時間など必要ないように思われる.清澄白河折り返しを15分毎にしたのは押上方面の間隔を均整にするためかもしれないが,目玉の東武直通が時間調整の連続では,とても使ってくださいと言っているようには思えない.
ともかく,せっかくの待ち時間なので曳舟駅ホームから後方を眺めてみる.両端が既存の浅草方面の線路で,中2線が地下方面である.左端には分かりにくいが亀戸線の線路もある.一番奥の左から見える白い線は実は京成の線路で,都内屈指の線路の入り乱れようである.
この区間,準急より区間準急の方が速いというのは,半直の速達性を高めるためで仕方のないことである.ところで,準急は10分毎であり,区間準急は20分毎であるから,2本に1本は待ち合わせがないことになるが,準急は10分毎を保つために区準が来ないときでも待ち合わせをする.また,準急はもともと曳舟で快速や特急の待ち合わせを行っていたので,これを改正後は鐘ヶ淵で行うようになった.これも快速や特急が来なかろうが待ち合わせをするので,何が何でも曳舟と鐘ヶ淵で待ち合わせをするという鈍くさいダイヤになってしまった.
ちなみに,朝ラッシュ時は約10分毎の運転で,夕方の帰りには約15分毎に通勤準急(曳舟−北千住間通過・北千住以北は準急停車駅)も設定されている.これらは時間調整もほとんどないようなので,やはり通勤客向けであろうか.
新越谷駅で反対方向の区間準急を待ってみたら,東急5000系がやってきた.きちんと黄緑色・・・とは言えないかも知れないが緑色の区間準急の幕を出している.
新越谷駅の上りホームの時刻表を見てみたら,東急線内が急行運転になる電車も明確に表示されていた.田園都市線方面に用事がある人がいないとも限らないだろうから,親切である.また,4両編成の電車が特別表記されているのも面白い.
日比直の各停が8両,半直の区間準急が10両,浅草行きの準急が6両.
乗り入れ先や浅草駅の都合に制約を受けている結果だが,しばらくは半直だけ輸送力過剰となりかねないのが痛いところであろう.