さいたま市各区の紹介
区の概要・交通事情
旧大宮市域を縦に三分割し,その中央部をさらに横に二分割.その北側に当たります.西に川越線・北に高崎線・北東に新幹線とニューシャトル・その東に宇都宮線と,様々な交通機関が分岐していく地点でもありますが,これらの分岐駅は所詮大宮駅.区内に存在する駅相互間の移動は大宮駅を経由することになります.それでも区役所が設置される宮原町一丁目は加茂宮駅や土呂駅からすぐそばであるほか,宮原駅や日進駅からも歩けないことはない距離であり,割とまとまっているかも知れません.区域がすべて東武バスエリアなのも特徴です.
区名投票結果
「大宮北区」「宮原区」「北区」「彩北区」「緑区」「盆栽区」の順でした.「西区」の項に記した通り,区全体の融和を図って宮原の名前を避けた結果といえそうです.しかし個人的には他区に比べれば区全体を「宮原」と呼んでも差し支えなかったような気はします.
ところで,区名選定委員会では最終的に委員の多数決で決めたことが報じられており,その順位は「北区」「盆栽区」でした.「盆栽はさいたまが誇る文化だ」との意見だったそうですが,区民の意見など聞き入れるつもりはないということを露呈しているようなものです.
大宮区
大宮駅周辺・大成・三橋の一部
区内の駅:大宮・さいたま新都心(京浜東北線など),北大宮・大宮公園(東武野田線),大成(ニューシャトル)
区の概要・交通事情
旧大宮市中心部に当たります.大宮駅を中心とする区で,上記の駅のうち,大成および北大宮・大宮公園はほとんど北区との境,さいたま新都心は完全に中央区との境にあり,区域を走るバスもすべてが大宮駅に向かいます.大宮駅は県内随一の商業集積地区にして,新幹線を始めとする各鉄道路線が大集合する首都圏の中でも屈指の便利な駅です.(しかし,各方面に向かうホームが一つしかない方が珍しく,首都圏でも滅多に見られないほどバラバラです(爆)) 区役所は大宮総合行政センター跡(旧大宮市役所)になります.
区名投票結果
「大宮区」「大宮中央区」「中央区」「氷川区」「大宮中区」「中区」の順でした.上記でも示したように,大宮駅中心の区である以上,極めて無難な選択であるといえます.個人的には浦和や大宮の名前は残して欲しくないという考えでしたが,さすがに仕方がなかったようです.
見沼区
東大宮・大和田・春岡地区・七里地区・片柳地区
区内の駅:東大宮(宇都宮線),大和田・七里(東武野田線)
区の概要・交通事情
旧大宮市域の東側に当たります.北端には東大宮駅があり,中央から少し北寄りに東武野田線が走っています.南側は大宮駅から東に延びる県道を国際興業バスがかなり頻繁に運転しており,南北に走る県道さいたま岩槻線からは大宮駅行きの国際興業バスの他に北浦和行きの東武バスが走っている点は興味深いところです.区としてのまとまりは西区と同様の感じですが,区役所が大和田駅と東大宮駅との間の堀崎町に作られ,大宮駅に行く方がよっぽど便利な南側と地域を真っ二つにしてしまう恐れがあります.
区名投票結果
「大宮東区」「緑区」「東大宮区」「見沼区」「芝川区」「宮東区」の順でした.特定地域名を用いないという観点を持ってすれば「緑区」が極めて順当であったはずが,なぜか「見沼区」になってしまいました.投票一位の旧市名+方角が採用されないのはおかしいという意見は予想される事態だったとしても,「緑区」が浦和東部で採用されてしまったために話をややこしくし,この結果をもって「見沼区」を採用するのはおかしいとの意見が頻発.名前のイメージの悪さがさらに拍車をかけているようで,署名運動が勃発するに至ってしまいました.
「見沼区」騒動を考える
「見沼区」の由来は市東部に拡がる「見沼田んぼ」で,南北に「見沼代用水」が走り,宅地開発が進んだ今も周囲はのどかな風景が色濃く残っています.
しかし見沼は浦和東部をイメージする人も多く,施設名も両区に散見されます.大宮東部と浦和東部の両方に「見沼区」の候補が挙がった時点で,「見沼区」の採用は見送るべきでした.
実は,区名投票の前に行われた「区名案募集」では「見沼区」に多数の意見が集まり,大宮東部では2位でした.ところが,6つの案から投票する区名投票では4位に大きく順位を落としたのです.このことが何を示しているか,もっと審議されるべきであったのです.
また,さいたま市に「見沼」という町字名は二ヶ所あり,一方は「緑区大字見沼」もう一方は「北区見沼○丁目」.委員会では「区内に見沼の町名がないから,区全体の不公平感がない」との意見なのだそうですが,明らかに不自然で分かりにくいです. 私は「見沼」のイメージが悪いとは思っていませんが,区民の反応はそうではないようで,他の沼が付く地名に住んでいる人が見たらどう思うだろうかという意見まで見られます.まあ,これだけ区民が反発しているようではとても「親しみやすい名称(=選定委員会の一つのコンセプトであった)」とは言えないでしょう.
中央区
旧与野市域・さいたま新都心
区内の駅:北与野・与野本町・南与野(埼京線)
区の概要・交通事情
旧与野市域に当たりますが,さいたま新都心一帯を加えています.埼京線が区内を縦断するほか,さいたま新都心駅や与野駅・北浦和駅がすぐ東側にあり,区内のバス路線もこれらの駅に行くものが多く,最寄り駅まで2キロ以上離れている地区はほとんどないので,交通の便は極めて良いです.しかし中央区と言っても市役所や県庁は「浦和区」にあるため,日本唯一の「市役所も県庁もない中央区」になります(東京の中央区を除く・・・東京には市役所も県庁もないですし(笑)・・・他の「中区」「中央区」にはすべて市役所か県庁があります).区役所は与野総合行政センター跡(旧与野市役所)になります.
ちなみに,各区の区割りは旧与野市域をそのまま一つの区にすることから与野市の規模を参考に決められ,西区・中央区・桜区が人口約8万から9万くらいとなっているようです.
区名投票結果
「与野区」「中央区」「新都心区」「彩央区」「中央与野区」「埼京区」の順でした.私はこれを見た瞬間に「与野区」で決まりだと思ったのですが,同時に「与野は知名度が低いから採用すべきではない」「(新都心が区域に含まれることから)将来を考えて中央区がいい」という意見が飛び出し,審議の結果「中央区」に決まりました.旧与野市長である選定委員長が「私の立場上『与野区』を選ぶわけには行かない」と発言して,一部の委員から批判を受けたということが報じられましたが,そうでなくても「知名度云々」の時点で,バカげた議論です.「方角はなるべく使わない」「個性的な区名がいい」とか言っていたはずなのに,こんなコトを言われてしまうのなら,最初から方角やイメージでしか区名を付けられなかったということでは? だいたい与野の知名度がどうだというなら見沼はどうなの?と言いたくなりますが.
桜区
大久保地区・土合地区(鹿手袋・関を除く)
区内の駅:西浦和(武蔵野線)
区の概要・交通事情
旧浦和市域の西側に当たります.駅は南端に西浦和駅があるのみですが,中浦和・南与野から近い地域も多く,北部は北浦和駅や浦和駅からバスを利用することが出来ます.中間を東西に「うらとこ」こと国道463号浦和所沢バイパスが走り,南北には国道17号新大宮バイパスと首都高速埼玉5号線が走る道路の要衝でもあります.荒川沿いには公園が多く,さくら草公園は区名の由来にもなった特別天然記念物の桜草自生地として知られます.
区役所は中央よりやや南よりの道場に作られ,区全体のバランスは取れているような気がします.
区名投票結果
「浦和西区」「桜区」「秋ヶ瀬区」「緑区」「西区」「西浦和区」の順でした.「浦和西区」を除けば「桜区」と「秋ヶ瀬区」に票数の差はあまりなく激戦でしたが,順当に2位が採用されました.「サクラソウと桜は違う 桜区は極めて安易だ」という意見は選定委員と区民の両方から聞かれて難しいところですが,無味乾燥な方角名やなんとなく付けられたような区とは違って,明確な理由があるのはアピールにもなりますし,単純にして全国に誇れる綺麗な区名だと私は思います.
浦和区
浦和駅周辺・木崎地区など
区内の駅:浦和・北浦和・与野(京浜東北線)
区の概要・交通事情
浦和駅周辺と,北浦和・与野両駅の東側一帯に当たります.浦和駅西側は市役所・県庁を始めとする行政と文化の都.それに対し浦和駅東口は日本一貧弱な県庁所在地駅前ではないかと思わせるほど狭隘で,東から来るバスもほとんどが西口に行ってしまいます.もちろん住宅は密集しており,今後駅東口再開発が進む模様ですが,このことからも分かるように付近の道路事情は悪く,狭い道だらけで,線路をまたぐだけの有料道路「新浦和橋」も存在します(普通乗用車150円:なんと自転車も任意ながら50円取られます・・・ただし2003年春に無料化の予定).浦和レッズのホームスタジアムである駒場運動公園もギリギリ「浦和区」になります.
区役所はさいたま市役所併設の浦和総合行政センター跡(旧浦和市役所)になります.
区名投票結果
「浦和区」「浦和中央区」「中央区」「浦和中区」の順でした.大宮区と同様,極めて無難でした・・・と言いたいところですが,選択肢がここだけ4つしかない上にこのラインナップでは「浦和区」しかあり得ないような・・・実際,70%以上も獲得したのは市内全区名中「浦和区」だけです.
南区
六辻地区・美谷本地区・鹿手袋・関・谷田地区の一部・神明の一部
区内の駅:南浦和(京浜東北線・武蔵野線),武蔵浦和(埼京線・武蔵野線)
区の概要・交通事情
南浦和駅と武蔵浦和駅の周辺一帯に当たります.非常に横長な区で,東端は東浦和駅の徒歩圏内,西端は荒川まで届きます.また一部は北戸田駅からも至近距離で,区役所の設置される武蔵浦和までのアクセスという点ではまったく申し分ないが,まとまりは薄いかも知れません.東側の大谷口・広ヶ谷戸は浦和駅へのバス路線が充実しており,どちらかというと緑区っぽい気がしなくもありません.
区名投票結果
「浦和南区」「南区」「南浦和区」「武蔵浦和区」「武蔵区」「南さいたま区」の順でした.私の住処でもありますが,方角付き平凡区名反対派(実際,「武蔵区」で投票)の私も,まあ無難かなと思わせる結果です.「武蔵浦和区」が妙に多いのは,やはりこの区が南浦和と武蔵浦和に二極化しているということか?
しかし「武蔵浦和区」なんて実際に使われることを考えて投票しているんでしょうかね? 「住民の投票家結果なんてアテにならない」なんて暴言をかました委員もいたようですが,こういう意味では私もそう思います.
緑区
三室地区・尾間木地区・美園地区・谷田地区の一部
区内の駅:東浦和(武蔵野線),浦和美園(埼玉高速線)
区の概要・交通事情
旧浦和市東部一帯に当たります.三室・道祖土(さいど)は北浦和への東武バスが高頻度運転しており,原山・中尾は浦和への国際興業バスが充実.中央部は東浦和駅が近く,東部は浦和美園駅の他に大宮駅・東川口駅・浦和駅へのバスが利用でき一部は東川口駅も徒歩圏内で,実はこの区が一番バラバラかも知れません.区役所はプラザイースト(バス停・東消防署前)に設置されます.
区名投票結果
「浦和東区」「美園区」「東浦和区」「東区」「緑区」「見沼区」の順でした.なぜ「緑区」になってしまったんでしょうね? 「美園区」はこれまでの項で述べたように,一部の地域名は良くないとのことだという説明なのですが,「緑区」という選択肢は住民の意見を反映させようと言う考えは微塵もなかったと判断せざるを得ません.見沼区を「緑区」に,緑区を「東区」に,という意見は多数ありましたが,本当にその通りです.何しろ「緑区」は大宮東部で人気を集めた区名で,こちらは区役所がプラザイーストだったりするわけですから・・・.